年齢を重ね、自分で色んな情報を知り、
今までとは異なる、広い世界があると知ったとき、
そのことについて家族に話をしてみた。
話しても、聞いてもらえないと思っていた。
それでも、母は否定することもなく、
肯定することもなく、ただただ話を聞いてくれた。
話を聞いてもらえるというのは
家族であっても、とても有難いことだと思う。
本心で話をすると、
意見のぶつかり合いになることもあるし、
傷つけあうこともある。
それでも、それぞれが自分の考えを伝えて、
分かりあおうとするし、
そういう考え方もあるのかという、
きっかけを与えあうことも出来る。
なにより、年齢を重ねた今、
そういう話が出来る関係性があることが
幸せだと思う。
年齢を重ねると、柔軟な考えに捉えにくくなる。
それは、今までの生き方を否定することにもなるし、
自分のプライドを心を傷つけることになる。
違う角度から考えると、
いくつになっても、柔軟な考え方が出来ると、
今までの生き方とは違う世界も知ることが出来る。
本心を伝えるのは勇気がいるが、
その先には、自分の体験したことのない
世界が広がっているのかもしれない。