子どもの頃、母は毎日のように髪を結んでくれた。
あの頃は、毎日同じ編み込みでつまらないと思っていた。
大人になり、母と色んな会話をするようになった。
母は、自分が子供の頃、
祖母から髪を短くされていたので、
自分の子供は、髪を伸ばして、かわいい髪型にしたい、
という思いがあったらしい。
子どもの頃には知らない情報を
大人になった今、聞き出せるのは
おもしろい。
そんな母との会話を、
また母に髪を結んでもらいながら出来るのも
有難い関係性だと思う。
そして、私から母に、子供の頃のように
編み込みをしてほしい、とお願いするのも
なんだか不思議な気持ちになる。
あんなに毎日つまらないと思っていた髪型が
今はワクワクする髪型に感じている。
自分も母となり、
自分が子供の頃の母の気持ちが少しは
分かるようになった今だから
母との関係性も今までより楽しく思えるのかもしれない。
自分は子供たちにどんな思いを残してあげているのだろう。
母と自分のように、
大人になったとき、笑いあえる関係性になろうと思う。