子どもの頃、祖母と筍掘りをした。
長靴を履き、竹山を歩き、筍を探す。
長靴の底を突く山があれば、
筍が頭を出しているんだと、
祖母は教えてくれた。
筍を見つけたら、周りの土をどかし
筍を囲むようにクワで掘っていく。
祖母は、筍をすぐに見つけていたし、
手際よく掘っていた記憶がある。
自分が大人になってからは、
一緒に筍を探すこともしなくなった。
それでも、祖母は毎年春の季節になると
茹でた筍を届けてくれた。
今年は、初めて家族で筍掘りをやってみた。
子どもたちは、初めての筍掘りに
土まみれになっていた。
祖母よりも、子供たちに教えられる知恵が
少ないことを思い知らされる。
それでも、次の世代と自然の豊かさを
一緒に感じることが出来て幸せだと
感じた1日だった。
毎年、季節の大切さを教えてくれていた
祖母との想い出は、大切な宝物。
豊かな山を残してくれた祖先たちに感謝したい。