山に湧き水を探しに行くけど、お前も
一緒に行くか?
と師匠たちに誘われた。
初めて一緒に山に入らせてもらった。
山に入るときには山の神様に、
手をあわせ挨拶をした。
山道は倒木もあり、その木を動かし
道を補正しながら歩いた。
不安定な道を、湧き水を探しながら歩くと
一人の師匠が足を滑らせ転んでいた。
大丈夫かな…と心配をしたが、
もう一人の師匠は、
「そうやって転んで寝たきりになるんだぞ!」
と言い、ゲラゲラ笑っていた。
「そうやっどな。気を付けんなら。」
と転んだ師匠は大きなケガもなく
また、歩き出した。
しばらくして、休憩をすることになった。
師匠から瓶に入った栄養ドリンクをもらい
喋りながら、飲んでいた。
すると、先ほど転んだ師匠が
飲み終わった瓶を
ポーーーーーーーンっと
潔く空に向けて投げ飛ばした。
もはや潔すぎて笑ってしまった。
山の神様は瓶を山に捨てることが
分かっていたから、転ばせたのだろうか…
と、ふと思った。
師匠たちはおもしろい。
一緒に時間を過ごすだけで
学ばせてもらうことばかりだ。